ちょっとしたおもてなしの時、かんたんでおしゃれに見える野菜料理が一品あるといいですよね。
今回は、春と秋に旬を迎えるトマトを使って、かんたんでおしゃれなトマト・ファルシを作ってみたいと思います。
トマトの旬は夏だと思われがちですが、強い日差しと涼しさを同時に好むトマトは、実は春と秋が一番美味しくいただけます。
もともと湿度の低いイタリアやスペインで生まれた果菜ですから、日本の夏は湿度が高いので、春や秋の気候が合っているんでしょうね。
また、旬のトマトは甘くて栄養が豊富です。
トマトに含まれるリコピンには、老化の原因となる活性酸素を減らす効果があり、13-oxo-ODAというリノール酸には、脂肪燃焼の効果があると言われています。
しかも、お酒を飲んだ後トマトを食べると、血中のアルコール濃度を30%も下げ、アルコールの分解速度も上がるという研究結果が出ています。
春のおもてなしサラダには、ぜひ栄養価や彩りの面でも、トマトを入れてあげて下さい。
おいしいトマトの選び方
春トマトの良さを熱弁しましたが、お店で売られているトマトは、もちろんいいものもあれば状態が良くないものもあります。
おいしいトマトの選び方を簡単にご紹介します。
・丸くて重みがあるもの
でこぼこしているものは中身に空洞が多いこともあります。
・おしりに放射線状の筋がある
筋があるほど、糖度が上がっている証拠です。甘くて美味しいですよ。
・ヘタがきれい
緑のヘタが生き生きしてきれいであるほど、新鮮な証拠です。収穫して時間がたつと、乾燥して縮れてきます。
また、産地や品種によって味が違いますので、好みの品種はおぼえておいてください。
トマトサラダはたいてい生ですので、トマトが美味しいほどサラダも美味しいです。
かんたんレシピ
好みのトマトを選んだら、かんたんレシピに入ります。
今回はトマト・ファルシを作ろうと思います。
フランス料理で、トマトの中に詰め物をした料理のことです。
中に詰めるものはなんでもよくて、お肉などでも美味しいですよ。
今回はおしゃれな料理ということで、彩りを鮮やかにしてみました。
パプリカ、きゅうり、ヤングコーン、たまねぎをみじん切りにします。
春は野菜がとても美味しいです。たまねぎはしばらく水にさらしておきましょう。ここにツナ缶などを混ぜても美味しいです。
春野菜は、みじん切りにするだけで宝石のようにきれいになるような気がします。
しばらく眺めてしまっていました(笑)。塩コショウで軽く味を整えてあげて下さいね。
ファルシ用にトマトの頭とお尻をカット。
頭はヘタを落とすように大きくカットしていただいて大丈夫ですが、お尻はほんの少しだけカットするようにしてください。
お尻をカットしないとトマトが立ちません。カットし過ぎると、上から中身が抜けてしまいます。
スプーンで中身をくり抜きます。
中に、くり抜いたトマトとさきほどの野菜を詰めます。今回は野菜だけにしましたので、濃いドレッシングをかけていただいたほうがいいと思います。濃いドレッシングがない方は、前述したように野菜をツナ缶と混ぜたりすると、ドレッシングにこだわらなくても美味しいです。
あっという間に完成です。
手順はそんなにないのに、食卓にひとつ並べておくとおしゃれに見えますね。
旬のトマトは生でいただいても美味しいのですが、少し一工夫しておもてなしに使ってもいいと思います。ぼくはお酒は飲めませんが、お酒の席にもお勧めです。
次回も旬のトマトを使ったサラダをご紹介したいと思います。