前回、トマトの豆知識でトマトの選び方や栄養について書きましたが、今回は玉ねぎの選び方や栄養についてご紹介したいと思います。
前回の記事でトマトと玉ねぎのまかないサラダを紹介しましたので、玉ねぎを選ぶ際にもぜひ参考にしていただけたら幸いです。
玉ねぎの旬
多くの野菜は一番いい状態で手に入る時期があるのですが、なんと、玉ねぎは一年中いい状態で手に入ります。
その理由は、日本で玉ねぎを多く栽培している北海道、佐賀県、兵庫県、愛知県が、それぞれちょうどいい間隔で収穫時期をずらして栽培しているため、一年中、どこかから必ずいい状態の玉ねぎが手に入るのです。
一年中美味しい玉ねぎを食べさせてくれる、農家の方々には頭が上がりません。
ですが、新鮮な新玉ねぎだけは春しか手に入らないのです。
普通の玉ねぎは黄玉ねぎと呼ばれるもので、水分が少ないので、カラカラに乾燥させて全国に流通されます。
春先しか採れない白玉ねぎは、水分が多く乾燥させることができません。旬の食材として手に入る新玉ねぎは、すべてこの白玉ねぎです。
美味しい玉ねぎの選び方
美味しい玉ねぎを選ぶには、下のことに注意してみてください。
・茶色の皮がきれいに乾燥してツヤツヤになっていること。味がいい証拠です。
・芽が生えたりしていないこと。中の栄養分が奪われています。
・玉ねぎのお尻が小さいと、芯が小さく身が詰まっています。
・玉ねぎの頭を軽く押した時、固ければ新鮮で、へこんだりすれば中が傷んでいます。
また、すべての野菜に言えることですが、『ずっしりと重い物』はいい野菜の条件です。軽すぎるものは乾燥しすぎているか、中が空洞の証拠です。同じ野菜を比べる際には、重さに注意していただくと、いつでも美味しい野菜に出会えると思います。
玉ねぎの保存方法
茶色の玉ねぎ(黄玉ねぎ)は、冷蔵庫の湿気を嫌いますので、涼しいところに吊るしておくのが最適な保存方法です。
春先の新玉ねぎ(白玉ねぎ)はとても傷みやすいので、冷蔵庫の野菜室が向いています。
また、玉ねぎはそのままだと水分が多く冷凍保存しにくい野菜ですが、みじん切りにして飴色になるまで炒めてから、ラップで小分けにして冷凍保存するととても長持ちします。忙しい時にコンソメと冷凍玉ねぎでオニオンスープを作ったり、さっと利用できるのでお勧めです。
玉ねぎの栄養素と効果
・血液がさらさらになる、糖尿病などの予防に
・悪玉コレステロールが減る
・体温を上げる、発汗作用、中性脂肪を燃やすことから、ダイエット効果が高い
・整腸作用があり、お腹の具合を整える。新陳代謝を高める
・抗酸化作用が強いので、老化の原因となる活性酸素を防ぎ、アンチエイジングにも効果がある
・ビタミンB1を吸収させやすくするため、疲労に強くなる。ただし火を通したり水に長時間さらすとその効果はなくなるので、生のまま、豚肉などビタミンB1の多い食材と一緒に食べてください。新玉ねぎの冷しゃぶサラダなどですね
・血液をさらさらにすることで加齢臭が軽減される。加齢臭は洗っても消えず、体の中から起こるものなのです
玉ねぎの辛味を抜く方法
まずは切る前にしっかりと冷蔵庫で玉ねぎを冷やします。辛味成分を飛ばす効果があります。
その後、玉ねぎの縦の筋に逆らって、横に包丁を入れてスライスしてください。
よく切れる包丁で、スッと引くように切っていくと、繊維がつぶれず、目が痛くなりにくいです。
その後、水にさらして冷蔵庫などに入れれば、辛味は完全になくなります。
火を通さずに使うサラダなどにお勧めです。
試してガッテンのように、玉ねぎ農家の回し者かというくらいに玉ねぎの良さをアピールしてきましたが、一年中良い状態で味わえて、リーズナブル、しかも栄養価も高いのが玉ねぎです。
調理方法も数多くありますので、またブログでご紹介いたしますが、ぜひ皆様の食卓の彩りに添えていただきたいと思います。